日本のジャーナリスト・作家の清武 英利先生が書かれたノンフィクション小説が原作の作品。バブル崩壊後の日本の不動産事情を描いたドラマであり、これが現実にあったというのだから恐ろしい・・・。
※wowowより引用
あらすじ
皆が浮かれていると言われていたバブル期。不動産の購入も盛んで、誰もがこの生活がずっと続くと思っていたがバブルはあっけなく崩壊。それと共に住宅金融専門会社も経営破綻し、その損失は6兆7,800億円。そのうち政府は約6,850億円もの税金を投入し、国民の怒りを買った。残る債権はその失政のツケを負わされるかのごとく、トッカイが結成され回収の最前線に集められた。バブル経済に踊った怪商、不動産王、暴力団ら悪質債務者と対峙し、国民の税金を守るために命を懸けた熱き闘いを繰り広げていく様子は手に汗握ります。
主な登場人物
柴崎 朗(伊藤 英明)
主人公である中山 優馬は、あおば銀行から経営破綻した住宅専門会社の不良債権回収を目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構」へ出向。様々な渦に巻き込まれながらも熱き想いと執念で債権を回収していく。
演じたのは、海猿で一躍有名になった伊藤 英明さん。少年のような爽やかな笑顔とストイックな印象深い伊藤さん。本作品では大人の雰囲気が加わってより魅力的になっています。
※Netflixより引用
葉山 将人(中山 優馬)
経営破綻した住宅金融専門会社の元社員。会社が破綻したことにより恋人も仕事も全て失うが、トッカイとして仲間と共に債権回収に前向きに取り組む。
演じたのは、俳優の中山 優馬さん。クールなイメージが強い俳優さんでしたが、今回は情熱的で真っすぐな青年を演じています。
※Netflixより引用
多村 玲(広末 涼子)
住宅金融専門会社(第一ローンサービス)の破綻後、トッカイの一員に。この時代はまさに男社会!!そんな中、信念を貫き仕事に情熱的に取り組む。
演じたのは、女優の広末 涼子さん。学生時代よくTVで見ていたな~という印象がある女優さん。芯のある人とのイメージは、まさに多村そのものです。
※映画.comより引用
岩永 寿志(矢島 健一)
住宅金融専門会社の一期生。破綻後はトッカイへ。対立する銀行出向組との間をとりもつ役割を担っている。
演じたのは、俳優の矢島 健一さん。会社の重役を演じたりする印象が強い俳優さん。優しい役も怖い役も演じ分ける多彩な俳優さんです。
※映画.comより引用
塚野 智彦(荻原聖人)
銀行出向組。プライドが高く、住宅金融専門会社組を見下している。出世の為に必要だから2年だけ仕方なく・・・。という感じでやる気も無く業務をこなすが、出向元の銀行が破綻し、妻子も出て行き人生のどん底に落ちる。
演じたのは、俳優の萩野 聖人さん。声優としても活躍されておりアニメ「アカギ」が有名。落ち着きのある雰囲気があり、演技力は抜群です。
※Netflixより引用
東坊 平蔵(橋爪 功)
弁護士として、トッカイの代表者に。正義感が強く政府からも煙たがれる中、真っ向から政府の意見にも立ち向かい債権回収のリーダーとして仲間たちを引っ張っていく。
演じたのは、俳優の橋爪 功さん。サスペンス劇場のシリーズドラマで主演をされていたのが印象的。近年は会社の重役を演じたりしているイメージがあります。落ち着きのある雰囲気は落ち着きもあたえてくれると同時に少し怖さを感じます。
※映画.comより引用
用語整理
住宅金融専門会社
日本住宅金融、住宅ローンサービス、第一住宅金融、住総、地銀生保住宅ローン、総合住宅、協同住宅ローンなどが出資母体となり1970年代に設立されたもの。当時の大蔵省(現財務省)が主導でつくられた個人向けの住宅ローン専門の融資会社。バブル崩壊に伴う経営破綻後、国が主体となっていたこともあり行政への責任追及がおこなわれた。
住宅金融債権管理機構
1996年に設立された公的機関であり、住宅金融専門会社の経営破綻に伴う不良債権の回収を目的として設立された。現在は「整理回収機構」と合併し、不良債権処理を引き受けている。
トッカイ
住宅金融債権管理機構(現整理回収機構)の一組織であり、「大阪特別回収部」の通称。
個人的な感想
バブル崩壊後の日本を描き出している。日本政府も今以上に好き勝手やっていたんだなと思う。裏で債権回収を頑張ってくれた人たちがいたからこそ、今の日本があるのかもしれない。平成から賃金水準等も停滞して失われた30年といわれるけど、この人達がいなかったら停滞すらせずに崩壊していたかもしれないとすら思う。
反社会勢力とも向かい合っていく姿はまさに勇ましく、活力をあたえてくれる。こんなに凄いことはできないど、明日も頑張ろうと思わせてくれる作品でした。