2023年にリメイク公開されたミュージカル映画。原作は1982年の著者アリス・ウォーカーの小説。第1回目はスティーブン・スピルバーグ監督に映画化されています。
当記事では、本作品の簡単な概要と感想を書いています。
あらすじ
20世紀初頭アメリカ南部を舞台に黒人女性セリーが体験した過酷な運命を描いた物語。幼い頃から父親に支配され、自分の子供を育てることさえ許されなかった。そんなセリーの唯一の心の支えは妹・ネティーでしたがある日、夫に引き離されてしまいます。
セリーは何もかもを諦めて生活をしていましたが、ソフィアやエイブリーをはじめ強い女性たちに出会って少しずつ自分を取り戻していきます。
主な登場人物
セリー（ファンテイジア・バリーノ）
主人公の女性。幼少期から父に性的虐待と抑圧され、嫁ぎ先でも夫に抑圧された環境で育って希望を失っていた。しかし、ソフィアやシュグに出会い徐々に自分の気持ちに気づき、未来を変えようと前向きになっていきます。最終的に困難を乗り越え、自立した生活を築き、家族との絆を取り戻します。
演じたのは、俳優のファンテイジア・バリーノ。自伝小説の出版をし、それのドラマ化主演をつとめるなど多岐に渡り活躍している。映画は本作品が初主演。カラーパープルでの演技力と歌唱力は観ている人を惹きつけます。
ネティー（ハリー・ベイリー）
セリーの妹。強い意志をもった女性で性的暴行から逃れるため、故郷を離れアフリカに渡った。離れても姉妹の絆は深く、ネティーはセリーに手紙を書き続けた。
演じたのは、ハリー・ベイリー。リトル・マーメイドのアリエル役で知名度を上げた若手女優。アーティストとしても活動しており、本作品のために”Keep it Movein”を作曲した。
シュグ・エイブリー（タラジ・P・ヘンソン）
人気歌手。セリーの夫が長年愛している女性であり、セリーに変わるきっかけを与えた女性。自分に正直に生きる姿は、観る人にも勇気をくれる。
演じたのは、タラジ・P・ヘソン。数々の映画に出演する実力派女優。本作で演じた役の様に強い意志をもった女性でアフリカ系アメリカ人女性として映画界で成功をおさめいます。本作品では、圧倒的な歌唱力にも注目です。
ソフィア（ダニエル・ブルックス）
セリーの義理息子の妻。セリーに影響を与える女性の一人。気が強い性格で男尊女卑も軽く蹴散らすが、ある日の出先で偽善者の白人女性との口論をきっかけに数年刑務所に入れられる。一時的に気力を失うがセリーの献身的な行動により、自分を取り戻す。
演じたのは、ダニエル・ブルックス。女優だけでなく歌手やプロデューサーとして多岐にわたり、活躍する人物。映画での出演は少ないが、舞台やテレビドラマで高い評価を受けている実力派女優です。本作品での初登場シーンでは強烈なインパクトを与えています。
ミスター（コールマン・ドミンゴ）
セリーの夫。セリーを身体的・精神的に虐待し、抑圧する。セリーの妹からくる手紙も一切渡さなかった。しかしセリーが周りの女性たちに影響されて初めて自分に抵抗し、家を出ていったことをきっかけに自分を見つめ直して変わっていく。
演じたのは、コールマン・ドミンゴ。映画や舞台など数々の作品に出演する実力派俳優。人間味のある演技に評価がある。
見どころ
主人公のセリーが抑圧された環境で育ちながらも、強い女性たちとの出会いを通じて自己を解放していく成長物語です。父親からの身体的・精神的虐待から始まり、ソフィアやシュグという型破りな女性たちとの出会いにより、セリーは自分の価値に気づき未来を切り開いていきます。魂を揺さぶる歌声と不屈の精神で何度でも立ち上がる女性たちの姿が魅力的な作品になっています。
感想
本作品はシリアスな内容になっていますが、ミュージカルを取り入れることにより観やすい作品になっています。出ている俳優さんの演技力はもちろん歌唱力も圧巻でミュージカルが好きな人にはお勧めの映画です。
ソフィをはじめ、周りの女性たちが強く生きる様子は勇気と感動をあたえてくれます。少し元気を出した時、勇気が欲しい時に観てほしい作品です。
↓本作品は、wowowオンデマンドで視聴できます↓
この映画を観た人におススメの映画
カラーパープル 1995年版
監督：スティブン・スピルバーグ
ドラマ映画となっており、ミュージカルが苦手な方にはこちらがおススメ。2023年版に比べ詳細な描写と緩やかな展開になっています。
↓本作品もwowowオンデマンドで視聴可能です↓
是非、２つの作品を見比べてみて下さい。
