【パッドマン】~5億人の女性を救った男~

ヒューマンドラマ

初めて観たインド映画。ミュージカルのように音楽が多い印象がありましたが、最後まで楽しく見れました。貧しくて生理用ナプキンが買えない妻のため、低価格のナプキン開発に尽力した男の実話にもとずく物語。

※Netflixより引用

あらすじ

インドの小さな村で新婚生活を送る主人公のラクシュミ。ある日、妻が生理の日に不衛生な布で処置をしている衝撃的な事実を知り、生理用ナプキンをプレゼントした。しかし、高価な価格を見て妻は受け取らなかった。それならばと、妻の為に清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつく。
試作品を作り続ける日々を過ごすラクシュミですが、生理をタブーとするインドではラクシュミの行動は理解されず、やがて周囲の人が離れて最終的に村も追い出されてしまう。
それでも諦めることのなかったラクシュミは、できることを考え行動し状況を変えていく。そして、遂に生理用ナプキンを製造することに成功する!

主な登場人物

ラクシュミカント・チャウハン( アクシャイ・クマール)

主人公であり、実在する人物。妻のことをきっかけに全ての女性にとって必要な生理パッドを誰でも求めやすく、普及させることを目標に掲げて奮闘します。女性に生理があることも知らない男性が多いインドで周りの人たちに見放されながらも、妻のため女性の為に奮闘する姿には胸が熱くなります。

演じるのは、インドで活躍する俳優アクシャイ・クマールさん。スタント俳優としても活躍しており、インドのジャッキーチェンと呼ばれているそうです。

※映画.comより引用

ガヤトリ・チャウハン( ラーディカー・アープテー)

ラクシュミの妻であり、店で買った生理パッドを参考にコットンとガーゼで作った生理パッドを試した女性。周りが非難する中、ラクシュミが村を追い出される直前まで寄り添い協力したが、神聖な動物の血を使って実験してまで生理パッドを作ることに理解ができずに実家に帰る。

演じるのは、インドの舞台女優出身の俳優のラーディカー・アープテーさん。パッドマンでは庶民的な女性を演じており、夫を懸命に信じる姿に胸を締め付けられる。

※映画ポップコーンより引用

パリー・ワリア(ソーナム・カプール)

ラクシュミが改良の末に完成した生理パッドを最初に使った女性。この女性との出会いにより、インドに生理パッドの周知が一気に広がる。ラクシュミと共に生理パッドを広める活動に奮闘し、ラクシュミに惹かれていくが最後はラクシュミのことを想って別れを決断する。別れるシーンは切なくなります。

演じるのは、インドで有名な俳優ソーナム・カプールさん。ディオールのアンバサダーにも就任している彼女は多くの女性の憧れの的となっている。

※映画.comより引用

見どころ

インドで「女性の生理は穢れ」「生理はタブー」とされている中でラクシュミは妻の為、多くの女性のためにナプキンを作り続ける。周りに非難されても”救いたい”その一心で頑張るラクシュミの笑顔と純粋さ、学歴がなくてもひたむきに研究を重ねる一途さは、この映画の一つの魅力です。挑戦をしている人には背中を押してくれるようなそんな作品になっています。

感想

正直、家族や村に見捨てられて、残ってくれた妻を裏切ってまでやることか?と思う場面もありました。しかし、それでもラクシュミが生理パッドを作り続けたからこそ救われた女性がたくさんいる。ラクシュミは女性の健康だけでなく、雇用も生み、経済面でも女性を救った。

NYに招待されたスピーチで語った「お金が得ると自分だけが笑うけど、良いことをするとみんなが笑う」とのフレーズは凄く印象に残っています。諦めない精神や誰かの為にやる精神の大切さを改めて考えさせてくれる作品でした。

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